緊急連絡は、学校から生徒や保護者に向けて発信するものと考えがちですが、安否の確認を必要とするような大規模な災害時には、生徒や保護者から無事を学校に知らせる方法をあらかじめ決めておくという方法もあります。

学校からメールを送ってそれに対して返信してもらうのではなく、学校からの連絡の有無にかかわらず生徒や保護者から学校へ連絡するのです。

特に、緊急連絡をメールで行う場合には、電話による連絡網と違いメールが確実に届いて連絡が伝わったのかどうかがわかりません。
そのため、メールを受信した生徒や保護者はメールを見たら学校に返信するなど何らかのアクションを起こす必要があるのです。

しかし、大規模災害時はただでさえ通信網は混雑しメールを送っても遅延等が発生する可能性もあります。その上、その返信を待つのでは連絡が取れるまでにかなり時間がかかる可能性もあるのです。

そこで、学校であらかじめ緊急時の連絡先メールアドレスを用意しておき、大規模な災害発生時にはそのアドレスに生徒や保護者が安否の連絡をするのです。

そうすることで、災害発生直後に生徒や保護者から安否の連絡メールが届くことになり学校ではいち早く安否状況を確認できるようになります。

もちろん、ただ単に送られてきたメールを通常のメーラー(たとえば、Outlook等)で受信したのでは、生徒や保護者の特定が困難で照合等の作業が非常に混乱する可能性があります。

また、件名や本文にきちんとした情報が記載されていない可能性もあり、緊急時ということも考えると空メールでも発信者の特定ができなければなりません。

そう考えると、どんなメールにも必ずあるメールのヘッダーのFromからメールの送信者のメールアドレスを取得し、あらかじめ学校側で登録しておいた生徒や保護者のデータベースのメールアドレスリストと照合し、誰から連絡が来て、誰からまだ連絡が来ていないのかがリアルタイムでわかるようにする必要があるのです。

では、実際どのようにすればいいかということになりすが、当社が無料提供している教育機関向け緊急連絡用データベース「bmpSchool」に生徒や保護者などのメールアドレスをあらかじめ登録しておいて、はやり当社のBitplusPROという受信専用の特殊機能メーラーでメールを受信すれば、簡単に誰のアドレスからメールが届いたのかをチェックすることができます。

もちろん、今回ご紹介したこの方法で、すべての生徒や保護者の安否確認ができるとは限りません。
メールを送信できない状況にあるかもしれませんし、学校に連絡するのを忘れてしまうかもしれません。メールアドレスがわからなくなってしまう場合もあるでしょう。

ただ、災害時における安否確認をよりスピーディにおこなえる確率は高くなりますので、検討してみる価値はあると思います。